新井 文月
新井 文月
画家
■アートコンセプト
新井文月の描く様々なイメージは、生命の根本となる衝動からきている。その大本は宇宙の意識からきており、自身の身体を通して作品化し、人と人とをつなげる目的にある。
ダンサーとしての経験から、多くの作品は躍動感あふれる画面になる。次元が違う見えないメッセージを受け止めるため、制作の前には瞑想を始める。新井文月の描く黒は、人や世界的の闇を表しているが、闇もつきつめると光に変化していき、その中には様々な色(=世界)が存在する。
またモチーフの中には銀河文字と呼ばれる古代・神代文字よりも根元的な文様がみられる。これは調和された銀河の意思を反映し、人類がお互いに理解しながら平和へとむかうメッセージである。


■略歴
新井は幼い頃からコミュニケーションが苦手で、足の病気で自由に歩くことができなかった。それゆえ空想の絵を描くことに身を投じた。幼少期を過ごした群馬は、古来より続くアニミズムが根強く残る土地であり、神や妖怪が身近に感じられるような風土であった。
ひとりで絵を描き続けた結果、高校卒業とともに原因不明だった足は治癒された。多摩美術大学に入学し、新井はダンスに出逢う。ダンスの躍動感に大きな衝撃を受け、この身体表現を知るため卒業後はダンサーとなった。絵画に静と動の躍動感があるのはその衝動からきている。

2011年に東日本大震災により被災した仮設住宅を訪れ、似顔絵を描くボランティアを開始。その後、約100人のボランティアを集め芸術支援団体フラワープロジェクトを発足。2012年には石巻市仮設住宅の壁に70mの龍を描く。2014年には在ニューヨーク日本国総領事館で個展を開催。2015年オマーン/パレスチナ大使より日本アラブ友好感謝賞受賞。


■主な展示/メディア掲載
2019
・個展”すべてはわたし展”Hama House(東京)

2016
・個展"新井文月展"珈琲達磨堂(東京)

2014
・個展"Flower Project"d-labo東京ミッドタウン(東京)
・個展"Flower Project"在ニューヨーク日本国総領事館(ニューヨーク)